日本橋動物病院だより

日本橋動物病院だより

本当に痒いのか

今月の終わり1月31日(月)から2月4日(金)までの5日間、海外での整形外科の講習会に参加するために留守にします。
診療は休診ではなく、代わりの獣医師が担当いたします。
よろしくお願いいたします。
最近皮膚病についてのお話を聞く機会が2回あったのですが、どちらにも共通して話題になったものがありました。
ワンちゃんやネコちゃんが体を掻いたり舐めたりするときのことです。
・皮膚炎で痒いとき
・精神的な理由で痒いとき
・過度なグルーミング(毛づくろい)で、痒いわけではないとき
と3つに分類します。
まずは本当に痒いのかを判断する必要があります。
精神的?
これが難しいところですが、例えば、ミニチュアダックスは長めの散歩が必要な犬種です。
散歩が少ないと、ときによく吠えたり体をか痒がることもあります。
また整形外科的な異常、脊椎症やひざの問題がありますとそこを中心に皮膚を舐めたりすることがあります。
もの言わないワンちゃんネコちゃん達ですので、1-2回の診察で原因の全てを決定することは困難なことがあります。飼い主さんとのお話をしながら、そして検査結果や薬の効きめをみながら原因を絞り込んでいきます。
ヒトの言葉を話さない子達ですが、懸命に耳を傾けますと、わかることがいろいろと出てきます。
痒い=アレルギー性皮膚炎とする前にもう少しお話をする機会が必要かも知れません。