日本橋動物病院だより

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出国

それはSOPという手術器具を購入したのがきっかけでした。
骨折の手術等を行う整形外科の分野では、最近はロッキングシステムと言われるものがよく使われます。
そして、このシステムを用いた手術器具が数社から販売されていますが、当院で使っているのがシンセス社のLCPというプレートと、orthomed社のSOPという物です。
このSOPを作っている会社はイギリスにあります。
当院もイギリスから購入しています。
数か月前のことです。この会社からアメリカで行われる神経外科のワークショップの案内をもらいました。
当院でも神経外科の手術を行っています。
いろいろと悩んだのですが、最も新しい情報を取り入れる必要があるという結論に達し、参加する事にしました。
今週の17日(金)から19日(日)までアイオワ州立大学で行われます。
そうしていると、今度は別のところから同じアメリカで行われる別のワークショップの案内が届きました。
そこでは膝の手術(TPLO)のワークショップについて書かれています。
しかも、20日(月)です。こちらはネバダ州であるのですが、どうにか強行日程で行けるのではないかと考えました。
どちらもアメリカの獣医師のためのワークショプですので、日本からのツアーは組まれておらず、航空券や宿泊の手配も全て一人で行わなければなりませんでした。
6日間で合計6回も飛行機に乗る事になりました。
帰りもワークショップが終わるとすぐに空港に向かう必要がありますし、計画どおりにうまく行くのだろうかと不安もありますが、期待の方が大きく、国内では決して体験できないことがこの6日間に体験できます。
ちょうど僕がアイオワやネバダにいる間に、看護士もアメリカの別のところに出張しますし、さらに別の看護士が来月またアメリカへ研修に行きます。
スタッフが多い動物病院ではありませんが、今月と来月で3名が偶然にもアメリカに向けて出国します。
みんな無事に帰って来れますように。
実りある旅になりますように。