日本橋動物病院だより

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ウサギさんの手術

前日に初診で見えたウサギさん(推定5才の女の子)の手術を昨日午後に行いました。
食欲不振とお腹が張っているということでした。
見ただけですと体型は普通です。
この段階では、なかなかお腹が張っていると気付かれる飼い主さんはいらっしゃらないのですが、よく観察されているのだと思います。
前にも同じ事があったということでした。
大変心配なご様子です。
身体検査をしながらお腹を含めていろいろと触って調べました。
膀胱があるあたりに何か普通は触らないものが触れます。
子宮や膀胱があるあたりです。
いろいろと検査をしたり薬の反応をみた後で、手術が必要だとお話しし、そのまま進めることになりました。
ウサギさんの場合はわんちゃんともネコちゃんとも違う方法で麻酔をかけます。
ゆっくりと麻酔がかかり、お腹の中を見てみると、子宮が大きく腫れており、かなり厳しい印象を受けました。
子宮にできた腫瘍のようです。
ほぼお腹いっぱいに腫れた子宮をそっとそっと取り除き、いろいろな血管を処置して終わりました。
手術は順調に終わりました。
飼い主さんは目が覚めると同時くらいに面会に来られ、ゆっくりとお会いになった後ではじめて笑顔をみせて下さいました
このような手術の後には、摘出した物をご覧になりますか?とお尋ねします。
見たい!と仰る方もいらっしゃいますし、結構!となることもあります。
ウサギさんの飼い主さんは、見ておきます。と、勇気ある回答。
でも、見てかなり驚いていらっしゃいました。
トレイに入れていたのですが、それごと持たれて、「重い・・」と一言。
こんな大きな物が入っていたなんて痛かったね。と声をかけていらっしゃいました。
手術日の夜があけた今では、まだ充分に食べるわけではありませんが、すっかり元気です。
リンゴが好きだと聞いていましたので、早速リンゴを用意しましたら食べてくれました
バナナも好きだということでしたが、今回はウサギさんにバナナはあまりよくありません
残念ながら、バナナはおあずけです
早くに飼い主さんの元に帰れますように。
もうしばらく体調を整えなければなりません。
何となくバナナあげたいな〜と思いつつ、よほど食欲がなければ検討ですね