日本橋動物病院だより

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グアム-3of3-

3日間続けてグアムのことです。
7-8年も前の話です。グアムにたった24時間だけ滞在したことがあります。
アガニア湾の砂浜で夜明け前に寝入ってしまい、どこから来たのかわからないワンちゃんにかなり激しく吠えて起こされました。
ラブラドールくらいの大きさです。
野犬ではないと思いますが、ヨシヨシとはできませんでした。
僕が起き上がると、走り去って行きました。
朝日を見ようと海岸に出たのに、すでに日が昇っていました。
寝ていた砂浜はホテルまでは歩いてすぐのところでしたが、チェックインの予約は午後の3時。
一応荷物だけ先に預かってもらえないかお願いしてみようと思ってホテルまで向かいました。
受付は朝なのに薄暗く、カウンターには女性が一人。
快く荷物を預かってもらえるかと思ったら、部屋も自由に使っていいと言われました。
チェックインは3時、でも、まだ8時頃。
ラッキーでした。
部屋に入って、まずシャワーを済ませ、ちょっとだけベッドに横になると、・・・疲労からか寝てしまいました。
滞在時間はたった24時間しかなく、深夜の3時には空港にいなければならないのに、気づいたら11時でした。
グアムまで来て、昼寝だけをして帰るわけにはいかないので、早速出かけました。
受付で、本屋に行きたいのだけど、どこにあるかを尋ねたら、韓国系の年配のオーナーさんがついでがあるから車で連れて行ってくれるということで、ありがたく乗せて頂きました。
地元の人が使うショッピングセンターに行くけど観光客は来ないよと言われました。
・・・学生時代にいろいろんな国を旅行しました。
まさに貧乏旅行で、バッグ一つで路地裏を歩いたり、ユースホステルに泊まったり、節約のために水でお腹を満たしたり。
そんなときに、いつも不思議だったのは、どこに行っても日本人がいるということでした。
最も驚いたのは、スイスとフランスのフランス側の国境の町で、寝台列車を待っていた時です。
かなりの田舎町で、観光地ではありませんし、滞在するとしても目的が見つからないようなところです。
ちょっとだけ駅を離れて、地中海を眺めていると、・・・やって来ました。日本人。
こんなに田舎なのにやっぱりどこにでもいるんだな〜と本当に不思議でした。
ホテルのオーナーさんに、観光客は来ないよと言われても、グアムなのにそんなところがあるだろうかと簡単には信じられませんでした。
さすが、地元のショッピングセンターといったところでした。
そして、本当に観光客はいませんでした。これは驚きました。
そこで小説を1冊だけ買い、帰りは自分で帰らなければならなかったので、バス停で待っていると、すぐ横の人が一人やっと入れるくらいの小さな野菜販売所でスターフルーツを売ってました。
おばあさんが袋にいっぱい入れてくれて、1ドルで売ってくれました。
スターフルーツがたくさん入った袋が嬉しくてたまりませんでした。
それだけで、グアムでの思い出ができたような、そんな感じがしました。
スターフルーツを食べながら、バスにゆられてタモン地区へ移動し、一応観光客が見そうなところをひととおり見て、ちょっと遅いランチをとることにしました。
ハードロックカフェでハンバーガーを食べました。
一人だけで食べているのは僕くらいのもので、ちょっとめずらしかったのか、店員さんが話しかけてきました。
フィリピンから働きに来ているという彼は、近くのお店の話や観光についていろいろと教えてくれて、最後には飲み物をサービスしてくれました。
タモン地区周辺を回っているバスにゆられ、ABCマートなど一応見たあとは、ホテルに帰り深夜の空港行きのバスを待ちました。
ホテルから空港までの帰りのバスの車内で、真っ暗な外を眺めながら、この道をずっと歩いたんだな〜と感慨深いものがありました。
こうしてグアムの滞在が終わりました。
このような体験から、グアムなら日帰りができるのではないかと考えた訳ですが、日帰りはこれよりも大変なのでしょうね。
次にグアムに行くことがあれば、ゆっくりと、せめて2泊以上で行きたいものです