日本橋動物病院だより

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犬と海外へ -犬の輸出申請-

昨日の東京は雪予報があり、交通機関の乱れも予想されていましたが、何かあったのでしょうか。雪すら見なかったので、何事もなく無事に終わったような印象です。
しかし冷たい雨はしとしとと夜まで続いていましたね。
そして今日の予報は晴れマーク。少しは気温があがるといいですけど。

犬と海外へ行く方々のお手伝いをしております。
最近の1件のことです。

この子はこれまでの飼主さんのもとを離れてアメリカへ行くことになりました。
これまでの飼主さんのお子さんがアメリカでお仕事をされているとのことで、そちらで新しい生活を送ることになりました。

犬と海外に行くにはいくつか準備が必要です。
大まかには、日本を出るための条件を満たすこと。行き先の国に入るための条件を満たすこと。そして、もし短期間で日本帰国を予定されていれば、日本に再度入るための条件を満たすことが必要です。

このはどちらの国に入国するかで手続きがかなり異なります。
これらの準備は基本的に狂犬病の伝搬を防ぐことが主な目的です。

日本は狂犬病がない国。しかしながら、隣国をはじめ、狂犬病がまだまだある国は多く、それらの国との行き来はとても慎重にしなければなりません。

今回の行き先は北米です。
狂犬病がある地域です。そこに、狂犬病がない日本から犬が行くことは簡単な手続きで済みます。
逆に狂犬病がある北米から狂犬病がない日本に犬が入国することはいくつかの関門があります。

動物検疫所のHPに詳しいご案内がありますよ。
→動物検疫所のHPへのリンク

今回のワンコは今のところ帰国予定がないとのことで、渡米だけの準備をしました。
渡米だけの場合は、マイクロチップを挿入する(動物病院)→狂犬病予防接種をする(動物病院)→健康証明書を作成する(動物病院)→犬の輸出申請書を作成する(ご自身)という手続きで完了です。2週間もあれば十分に準備ができます。

この手続きについては、その時々で米国の条件が変わることがありますので、その都度ご確認ください。上は2015年2月の米国入国条件です。

アメリカにいらっしゃる、このワンコを迎えるご家族からも手続きについてのお問い合わせやご心配なこと等をメールでいただきました。

日本を離れるのは不安かもしれませんが、あちらではまた楽しい生活が待っていそうですよ。
ニューヨーク。行ったことがないところです。いつかは行ってみたいものです。

あと10日ほどで出発です。
また会えることを願って。
いってらっしゃい。