日本橋動物病院だより

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シャンプー

台風一過、どこまでも続く晴天
気持ちの良い1日。
とはいきませんねぇ。
残念。
ところで、この季節、また痒みがひどくなってしまうワンちゃんが増えています。
アトピー性皮膚炎の場合には、痒みを弱くする方法はいくつかありますが、注射や飲み薬以外の方法には下のようなものがあります。
1 環境中にアレルギー(アトピー)の原因物質を減らすこと
2 荒れている肌を整えること
3 塗り薬を効果的に使うこと
アレルギーの原因物質を減らすことは、なかなか難しいことです。
ハウスダストマイトと呼ばれるダニや、カビを減らすにはいくつかの方法があります。
お部屋の換気を充分にすること
防ダニ布団や防ダニ製品などでワンちゃんの近くのダニを減らすこと
そして空気清浄機を使うこと
です。
また、カーペットや絨毯よりも、フローリングの方がハウスダストマイトやカビは少なくなるようです。
そして、荒れた肌を整えるのに役立つのがシャンプーです。
当院では、この目的で3種類ほどのシャンプーをお勧めしております。
荒れた肌を整えることが目的ですので、この3種類の中には殺菌を目的としたシャンプー(例えばノルバサンシャンプー、マラセブシャンプー)は含まれません。
肌が荒れているとなぜよくないか。
それは、アレルギー(アトピー)の原因物質は、皮膚の表面から進入するからです。
それを防ぐだけでも、痒みを弱くすることができます。
シャンプーには、アレルギー(アトピー)の原因物質を落とす目的と、皮膚の状態をよくする目的が求められます。
細菌や真菌が繁殖してしまっている場合には、ノルバサンシャンプーやマラセブシャンプーといったものは有効かもしれません。
しかし、こられが、痒い時には何でも有効かと言いますと、答えはNO!です。
以前、アトピー性皮膚炎は、原因物質を吸引して起こるものだとされた時代もあります。
しかしながら、最近では、皮膚から進入して起こることがわかっています。
となると、皮膚のバリア機能を高めるために、お使いのシャンプーを見直すことも必要かもしれません。
ご相談はいつでもお受けしております
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