日本橋動物病院だより

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海外研修2日目

2日目も朝5時30分に起きまして、いろいろと支度をして6時30分にはホテルのフロントでカール先生を待っていますと昨日のオーストラリア人の先生は現れず、僕だけがそのホテルから乗ることになりました。カール先生の車の助手席にはフランスからの参加者の先生乗っています。僕の宿泊先のホテルには僕以外に6名の獣医師が宿泊しているはずです。どうしたのだろうかとちょっと気になってしまいました。
大学に到着し、昨日と同じように用意してあったベーグルの朝食をいただきながら、手術の内容が書かれた資料を読んでいると、オーストラリア人の先生とイタリア人のファビオさんが僕のところにやってきて、昨晩ホテルのダイニングで待っていたのだけど、食事に来なかったね。7時って言っていたのに、と。そんな約束しましたっけ?僕が聞き逃したのかも知れません。残念。すみませんでしたとお詫びをして、今夜のワインパーティーでまたお話ししましょう。と言う事にしました。
さて、研修2日目は一日中手術です。
いくつかの班に分かれて神経外科の手術を行います。
デモンストレーションの後は各自が実際に執刀します。
神経外科とは多くが椎間板ヘルニアです。
まずは日本でおそらくは最も多く行われている胸から腰の椎間板ヘルニアの手術を行いました。
日本で行われている手技とは異なるものです。
僕が通常行うものとももちろん違いますので、その大胆な手技に驚きました。
それを実際にやって行きますと、いろいろと良い点が見えてきます。
イギリス人の講師の先生に質問をしながら、最後まで終了。
大学のスタッフもかなり多くいまして、いったいこの神経外科の研修にはどれほどの人たちが係っているのだろうとか贅沢な環境に感謝でした。
ランチタイムの後はまた他の手術を行います。
次は同じホテルのオーストラリア人の先生とペアです。
今度はかなりお尻に近いところの神経の痛みを訴えるワンコの手術です。
午前中同様にデモンストレーションや打ち合わせの後に実際に僕も手術をします。
オーストラリア人の先生はかなり手慣れていらして、むしろ講師のように僕を指導してくださいました。さらには、「うまく出来ているよ」と他のスタッフにもそのできを紹介してくださり、「彼がやったんだよ」と。
ちょっと嬉しいものですね、こういうのって。
ほぼ一日中手術でした。
そして今夜はカール先生の自宅でワインパーティーです。
みんな一度はホテルに帰り、そこから向かう事になりました。
僕はシンガポールからの参加者の方がレンタカーを持っていたので、乗せてもらう事にしました。
車にはシンガポールからの参加者、スペインから、アメリカから、そして日本からのメンバーが乗り予めもらっていた地図を片手に車を走らせたのですが、なかなか自宅がわかりません。
僕は初日にカール先生に電話をかけていて、番号を知っていましたから、車からかけてナビをしてもらいながらようやく到着しました。
参加者や大学関係者、スタッフの方々が集まっておよそ2時間を楽しみました。
ワインは飲めませんでしたが、ビールなら少しだけと、いただきました。
さて、明日は最終日。
また手術だけの日です。
仕上げをしっかりとして、アイオワまで来たことを意味のあるものにしなければという思いが強くありました。
10時過ぎにまた車でホテルまで。
また明日ということになりました。