日本橋動物病院だより

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ジェネリック・ドッグフード皮膚症

ご紹介したい皮膚病があります。
最新の日本獣医皮膚科学会の学会誌に掲載されています。
ワンちゃんの皮膚病で、食餌による代表的なものは食物アレルギーです。
食物アレルギーは痒みが強く、症状はアトピー性皮膚炎とも似ていますし、血液検査だけで簡単に診断ができるわけではないので、治療や確定診断が難しい皮膚病の一つだと思います。
食物アレルギーであれば、アレルギーを起こす食べものを与えずに痒みや皮膚病が治れば成功です。
しかし、このアレルギーを起こす食べもの探しは実はとても難しいものです。
最初からかなり脱線しましたが、ご紹介したい皮膚病は食物アレルギーせはありません。
ジェネリック・ドッグフード皮膚症です。
本題の前に、聞き慣れない言葉を一つ。
それは、ジェネリック・ドッグフードです。
よくジェネリック医薬品というものがありますね。
いわゆる、ペットショップ自家製ドッグフードです。
これに対して、有名メーカーから販売されているものをブランドドッグフードと呼ぶことがあります。
市販のドッグフード(ブランドドッグフード)ではなく、いろいろなペットショップで自家製ドッグフードを販売することろもありますね。
実はこの中に本来ワンちゃんが必要とする栄養素が足りない商品があったようで、それを食べ続けていたために栄養素不足が起こり、皮膚に異常が現れたというものです。
その足りなかったものとは、亜鉛と銅です。
意外な物が意外な症状をつくるものです。
その皮膚症状とは次のようなものです。
・口のまわりにフケのようなもの(鱗屑)ができる
・口のまわりに湿疹ができる
・肉球の皮が薄くむける
・肛門周囲の皮膚がうすくむける
・かゆみはない
ジェネリック・ドッグフードをお使いの方だけではなく、ご自身で手作りご飯を与えていらっしゃる方もご心配かもしれませんね。
(当然のことですが、全てのジェネリック・ドッグフードに問題があるわけではありませんし、手作りご飯でも全く問題がない場合も多いと思います。
安全で選ばれた原料でつくられた良品も多いと思います。)
この皮膚症の解決策は、食事の改善です。
適切なサプリメントを使うこともよい方法です。
このような症状が出ても、その症状だけでは確定診断にはなりません。
食事の栄養に不安をお持ちの場合には、ご相談くださいね。
おいしいお食事に、十分な栄養を。