日本橋動物病院だより

日本橋動物病院だより

アメリカに行ってきました。-その2-

2月に入り、節分が過ぎ、東京マラソンも終わりました。もう3月になりますね。

まずはロサンゼルスに着きました。

ここでは入国審査があります。飛行機を降りて、バスに乗って入国審査がある建物まで行くのですが、改めて広い空港ですね。当然ですけど。

そのバスの中には、入国審査アプリの紹介ポスターがありまして、米国のパスポートを持っている人ですと、手続きがかなり簡略化されるようでした。僕には無縁のものですが、バスの中にこのお知らせがあるだけではなく、バスを降りてからも入国審査の順番待ちの列に並んでいるときにも、係りの方が大きな声で紹介していました。ただ、バスの中も入国審査のスペースも、wi-fiはありません。どうするんでしょうか。

入国審査はまず機械を使ってそれぞれの個人が行い、そこから出てくるレシートのような紙を再度係の人に渡すという2段構成でした。機械を使う方では、パスポートのスキャンですとか、指紋を読み取られましたので、これまで全て係りの人がやっていた作業の一部が自動化されていました。

そこを過ぎると、もうアメリカ!!です。

次に乗る飛行機まで時間がありますが、できればゲートのところまでは行っておきたかったので、すぐに移動です。

国際線ターミナルを出て、歩いて国内線ターミナルへ。結構ありますが、ガラガラ引きながら、歩けない距離ではありません。

そこで荷物を預けて、身軽になって、あとはちょっとだけ自由時間です。

何か食べようか、どうしようかと迷いながら結局は何も買いませんでした。ピザを食べたかったのですが、1枚ずつの大きな物しかなく、とても一人では無理でしたので諦めました。

特別なトラブルもなく、ロサンゼルスから国内線で1時間ほどでラスベガスに到着です。

ここで日本のスタッフとfacetimeを使って、Live映像付きでやり取りです。荷物を受け取るとすぐにタクシーでホテルへ直行しました。必ずタクシードライバーはお話ししてきますね。大きな展示会があるらしく、とにかく今ラスベガスには人が多いよ、そう教えてくれました。このことはニュースでも見ていましたし、今回の整形外科コースの案内でも、早めにホテルを予約しないと部屋が埋まってしまいますよと警告されていました。

もう何泊泊まったかわからないくらいに、このホテルを利用しています。

慣れた宿になっています。

レストランもないホテルで、朝食だけは簡単に済ませることができるだけで、ランチも夕食もありません。もちろん、カジノもありません。

ただ、空港からすごく近いということと、整形外科のコースのあるオクエンドセンターまで車で5分くらいというのが最大の魅力です。

なかなか眠れませんが、翌朝7時30分にホテルに迎えにきてくれるバスに乗り遅れないように明日は早起きしないといけませんので、とにかく就寝です。

朝食を取っていると、スクラブという手術着を着た人が数名いました。

明らかに僕と同じコースに参加するはずです。

定時にみんなで小さめのバスでホテルからオクエンドセンターまで移動です。

6名しか乗っていません。

開場に着くと、オクエンドセンターにいくつかある中でも比較的小さめの部屋で、そこにおおよそ20名ほどの獣医師が入り今回の外科コースが始まりました。

今回の参加者は、ジェネラルと言われる一般診療に携わる獣医師です。ときに専門医しか参加できないコースもありますが、今回は誰でも参加可能です。はじめの何回か参加するときには、日本人(米国人以外)でも参加できますか?と聞いていたのですが、今はもう聞きません。

コースの紹介があってから、始まりました。

事前に撮れれている犬の膝のレントゲン写真がPCに入っていて、それを使って特別なソフトウェアで術前計画を行います。TPLOという手技は、一度膝から下の頸骨を切り、少しだけ元の位置からずらして、固定するという特殊な手術です。骨のどのあたりを切るか、どれだけずらすか、そしてどの大きさにのプレートを使って固定するかなど、術前に決めておかなければなりません。

日本での実習では骨模型を使って練習をして、実際に犬に触れることはありません。ここでは骨模型で行うデモンストレーションを見るだけで、後は実際に犬で行います。

手術のデモンストレーションの様子はビデオで撮影されていますので、実際にも、そしてモニタを通しても見ることができます。

手術の全行程をいくつかの段階に分けて解説しながらのデモンストレーションがあり、その後実際の手術がありました。

デモ、そして手術、そしてそれをレントゲン撮影し、仕上がりの検討会、これを3日間繰り返します。大型犬、大型犬で膝蓋骨脱臼を伴ったもの、小型犬、小型犬で膝蓋骨脱臼を伴ったものといういくつかのパターンを3日間で行いました。

これらは2人1組で行うのですが、僕はイタリア系アメリカ人の獣医師さんと組んで行いました。ローマ出身ということで、僕が学生時代にバックパッカーとしてローマを含むヨーロッパを旅した思い出を話したり、彼が誕生日に小型飛行機の操縦をプレゼントとしてさせてもらったりといった話で盛り上がりながら、和やかに手術が進みました。

国民性なのかも知れませんが、彼はかなり大胆なのですが、結構しっかりと仕上がっていました。僕は集中すると黙ってしまうのが、彼はあまり面白くないみたいで、周りのスタッフに、この日本人は口数が少ないんだよと話していました。まあ、それでも楽しいトレーニングになりました。

3日目ともなりますと、もういつでも手術できますよ!と、いう自信がつき、とても実践的で有意義な時間でした。

ホテルの簡単な朝食を取り、バスに乗ってオクエンドセンターで7時30分から手術、夕方6時ごろにお持ち帰りの食事を受け取り、ホテルで食事。この夜の食事が今まではありませんでしたので、レストランの無いホテルでは困っていました。そこが改善され、持ち帰ることができるようになったので助かりました。

さて、後は帰るときと帰ってから。あと1回続きます。