日本橋動物病院だより

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骨折しているみたい

今月ももう20日を過ぎ、いろいろなところで恵方巻きの予約や案内をよく見るようになりました。
恵方巻きは僕にはあまり馴染みのない物ですので、それよりは節分と言ったら豆まきです。
ところで、よくいろいろな神社やイベントなどで節分に豆まきをしていますが、豆を拾う機会はあっても、そのような会場で豆をまく機会は少ないものです。
2月3日(木)は僕がちょうど海外での整形外科の講習会で日本を離れている時なのですが、水天宮でも豆まきが行われるようです。
これまでは年男年女の皆さんに豆まきの機会があったのですが、今年は希望者の中から抽選のようです。
しかも、今なら当選の確率が高いようです。
→水天宮の節分豆まきページへのリンク
去年水天宮では豆まきのイベントはありませんでした。
年男年女以外の一般の方から豆まき役の希望者を募るのは今回が初めてだと思います。
来年はどのようになるかわかりません。
平日ですが、是非ともお楽しみいただきたいものです。
小さなお子様向けのイベントもあるようですよ。
先日の休診日にお電話を頂きました。
腕がぶらぶらしていて骨折しているみたいとのことです。
すぐに診せていただくことになりました。
このような場合、来院されるとほとんどの子が元気に走り回ったりします。
当然骨折もなく、一時的に痛めただけということもよくあります。
しかし今回は骨折が起こりやすい犬種でしたので、本当に骨折していることも高い確率であるだろうと心配していました。
来院されてすぐにわかったことは、本当に骨折しているということです。
手首の近くが本来曲がらない方向に曲がっています。
レントゲンを撮り、手首近くの腕の骨が折れていることがわかりました。
飼い主さんのお話では、骨折は留守中のことで、おそらくはソファーから飛び降りて起こったのではないかということでした。
ぶらぶらした手をご覧になったときから骨折だということは明らかでしたから、飼い主さんはいくらか冷静でした。
そのまま入院していただきました。
骨折の手術はすぐにしなければならないわけではありません。
2-3日から時には5日ほどおくこともあります。
骨折したところで出血や腫れなどがあって手術を難しくすることがありますので、まずはこの治療をするわけです。
しかしその間は仮の固定をしておかないと折れた骨が皮膚を刺激したり痛めたりしますので注意します。
この子はお食事の好みがある子で、飼い主さんは骨折と同時にそのことも心配されていました。
手作りのごはんをお持ちになったり、嗜好性が高いドッグフードをお持ちになったり。
それでもあまり口をつけませんでした。
手術の日になり、飼い主さんに始まる時間にご報告をしました。
骨折は大変に難しい手術もありますが、必ず治さなければならないものだと考えています。
慎重に、慎重に手術準備をします。
今回はTプレートと呼ばれる金属(ステンレス)を使うことにしました。
麻酔をかけてゆっくりと寝かせて手術開始です。
骨折ですので折れて2つになった骨同士をくっつけて、後は金属で固定します。
後はレントゲンで確認をします。
麻酔から覚めたワンちゃんは腕に包帯をされて数日はおとなしくしておかなければなりません。
レントゲンの結果はとてもよいものでした。
これなら早くに治りそうです。
術後からお食事も摂るようになりましたよ。
もう少し病院で休んでからお家に帰ろうね。
手術はうまくいったと思います。
面会に来られた飼い主さんも、そしてこのワンちゃんも楽しそうでした。